Crypto Fundraising(8/13)
Galoy(ウォレット)
エルサルバドルをベースとするビットコイン関連事業を展開するGaloyはHiveming Venturesをリードとする$4Mの資金調達を完了した。元々Galoyは、GaloyMoneyというライトニング決済をAPIを通して企業に提供するオープンソースのビットコインバンキングプラットフォームを提供している。今回のラウンドにあたり、ビットコインを担保にしたUSドルの合成資産の開発を発表した。発展途上国では、ビットコインのボラタリティのリスクをヘッジしたUSドルには非常に需要が高いそうだ。
https://bitcoinmagazine.com/technical/galoy-brings-us-dollars-to-bitcoin
Bits Crypto(モバイル)
モバイル暗号資産投資アプリを提供するBits Cryptoはプレシードラウンドで、MoonPay、StripeやKrakenに投資を行ったHOF Capitalをリードとし、$1.2Mを調達した。
Bitsでは、クレジットカードのすべての決済を次のドルに繰り上げることで、繰上げ分の少額を暗号資産に投資ができる。これにより、ユーザーは、小さい額を投資しづけ、ドルコスト平均法により独自のポートフォリオを形成できる。暗号資産はあまりにも価格変動が大きく、一度に大きな額を投資するより、徐々に分割で投資することの方が高いリターンを見込めると考えられる。
RobinhoodやCashappといった競合との差別化は、競合では自前のクレジットカードのみでしたこの機能を使えないことであり、BitsではPlaidを通してどのデビット・クレジットカード、銀行口座でもこの機能を使い始めることができる。
Coionbaseとも既に提携を発表しており、グローバルにリーチすることを目指す。
MarqVision(NFT)
NFTの偽物詐欺感知サービスを提供するMarqVisionはDST GlobalをリードとするシリーズAのラウンドで$20Mを調達した。MarqVisionは、AIによる知的資産保護プラットフォームを運営しており、Eコマース市場やデジタルコンテンツの偽物を自動的に感知し、オンラインでの販売、流通から取り下げる。LA拠点のスタートアップであり、Y Combinatorに採択をされた過去がある。MIT出身者などを擁し、AI開発を行っている。この偽物詐欺は衣類市場でも横行しており、2020時点では年間$27Bもの年間売り上げが偽物詐欺により失われている。